サッカーにおける「枠内シュート」の定義を英語で調べてみた

「枠内シュート」の定義は意外と複雑

本記事では、サッカーにおける「枠内シュート」がどのように定義されているのかを確認していきたいと思います。

今回は「最も一般的な枠内シュートの定義」とされているイギリスのスポーツ分析会社Opta(オプタ)による定義を参考にしていきます。

ちなみに、確認する前の自分は「間にディフェンダーのブロックが入った場合はどうなるのか」や「シュートかクロスかをどのように判断するのか」などが気になっていました。

実際に調べてみると、サッカー歴20年以上の自分も知らなかった事実もありました。それでは、確認していきましょう!
 
 
 

イギリスの分析会社Optaの定義

全体的な定義は2つあって、それだけではカバーしきれない部分を表にしてまとめている感じでした。

【全体的な定義①】
  Opta defines a shot on target as any goal attempt that goes into the net regardless of intent – For Goals only.

  オプタは枠内シュートを「選手の意図に関わらず結果的にゴールとなったすべての試みであると定義している。

→ゴールとなったものは何であれ枠内シュート

 

【全体的な定義②】
  Opta defines a shot on target as any goal attempt that is a clear attempt to score that would have gone into the net but for being saved by the goalkeeper or is stopped by a player who is the last-man with the goalkeeper having no chance of preventing the goal (last line block).

  オプタは枠内シュートを「キーパーによってセーブされるか、キーパーがゴールを防げない状況でディフェンダーにブロックされなければゴールに入ったであろう明らかな得点を狙った試み」のことであると定義している。

→守備がなければゴールになったものは枠内シュート

 
ここまでは納得だと思いますが、以下の表に細かい条件が書かれています。特筆すべきと感じた部分をまとめていきます。
 

(Sky Sportより引用)

上から3番目:「ディフレクションでシュートが力不足にになり、キーパーがセーブではなく拾い上げる形になったもの」は枠内シュートに含まれない。

上から5, 6番目:ポストやバーに当たったものは、ゴールが決まれば枠内シュートに含まれるが、決まらなければ含まれない。

このような細かい条項は、サッカー経験者といえども知らない人が多いのではないでしょうか?
 
 
 

枠内シュートの定義に対する感想と考察

枠内シュートの定義を読んでみると、今度はクロス、ブロック、セーブなどの定義も細かく確認していく必要があると感じました。

とはいえ、オプタ社のサイトには「枠内シュートと見なせるか簡単には判断できない事象はいくつもある。」と書いてあります。

昨今はハンドの反則の基準が審判によって違うと言われていることも多いですが、「枠内シュート」も最終的には「誰かの解釈」の上で記録されるものなのだと感じました。

現代ん回での枠内シュートの定義に関する私の疑問は「味方のスローインをキーパーが足裏で触ろうとしたけれど、上手く当たらなくて(ちょっとだけ当たって)ゴールが決まった場合」はどうなるのか?ですね。

ちなみに、本サイト内の『試合データとして表示される英語ボキャブラリー&フレーズ50+』という記事では、枠内シュート(shot on target)のようなボキャブラリーをまとめています。興味が湧いた方はぜひご参照ください。

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。