サッカー選手にとって、食事で何を摂取するかはトレーニングで何をするかと同様に大切です。2021年11月にアストンヴィラの監督に就任したスティーブン・ジェラードがクラブの食堂からケチャップを排除したというニュースも流れていましたね。
また同時期にトッテナムの監督となったアントニオ・コンテは、選手のコンディションを上げるために、ケチャップに加え、ソースやバターなども禁じているそうです。これら2名だけでなく、厳格な食事制限を導入する監督は今後ますます増えてくると思います。
日本代表の主将、吉田麻也もプレミアリーグに移籍して、フィジカルの違いに圧倒され、より摂取するもの・タイミングなどに気を使うようになったと Number Web の記事で話していました。
そこで本記事では、『サッカー選手の「食」に関するエピソード』と題して、有名選手が絡んだ興味深い逸話を7つ紹介していきたいと思います。
クリスティアーノ・ロナウド
(cristianoより引用)
リオネル・メッシと並んで、史上最高の選手と評されるクリスティアーノ・ロナウドはピッチ外でも他の選手と模範となる「徹底した自己管理」で有名です。
食事は1日になんと6回。朝食はハムとチーズ、ヨーグルト。その後にお腹が空いた場合はアボカドトーストなどを食べているとのこと。
昼食と夕食もそれぞれ2回に分けて行われ、チキンとサラダ、マグロ、メカジキ、タラの煮込みなどの魚類を積極的に食べているそうです。
マンチェスターUでチームメイトだったパトリス・エブラはロナウドから昼食に誘われた際に、サラダ、チキン、水しか出してもらえず、以下のコメントを残しています(笑)
(MARCAより引用)
I would give advice to anybody, when Cristiano invites you for lunch at his house, just say no.(みんなにアドバイスをする。クリスティアーノから彼の家での昼食に誘われたときは、何も考えず「ノー」と言うんだ。)
リオネル・メッシ
(leomessiより引用)
バロンドールを6度も受賞し、世界中の誰もが認めるサッカー界のスーパースター、リオネル・メッシはかつて「ひどい食生活」を送っていたとされています。
具体的にはピザやミラネーサ(アルゼンチンの肉料理)、チョコレート、アルファホーレス(アルゼンチンのクッキー)、コーラのような清涼飲料水が好物だったそうです。
(ippinより引用)
↑アルファホーレス、確かに美味しそうですね。この状況を改善するために白羽の矢が立てられたのが、イタリア人栄養士のポーザー氏でした。彼は水、オリーブオイル、全粒穀物、果物、野菜の重要性をメッシに説き、その後のキャリアを支えています。
また、ポーザー氏はいくつかの危険視すべき食物を挙げています。特に Sugar is the worst thing for the muscles. The farther he stays away from sugars, the better.(砂糖は筋肉にとって最悪で、彼がそれを避ければ避けるほおど、より良い。)と述べるほど砂糖には気を使っているようです。
エデン・アザール
(hazardeden_10より引用)
チェルシーから約204億円の移籍金でレアル・マドリードに加入したエデン・アザールに対して、なんと…「太り過ぎ」という記事が数多く出された時期がありました。
本人は否定する訳でもなく、I recognize that I gained 5 kilos during the break. I will not lie. I am one of those who gain weight easily, but I also lose it fast.(休暇の間に5キロは増やしてしまったと認識している。自分は太りやすい体質だけど、素早く落とすこともできるよ。)とインタビューで語っています。
アザールが太ってしまった原因として話したのが、bun(小型のパン)でした。すぐ隣の部屋に保管しておくと、我慢するのが難しいいんだとか。一流の選手も人間ですね。
レオナルド・ボヌッチ
(bonuccileo19より引用)
EURO2020の決勝では、イタリアがイングランドをPKで下し、優勝を果たしました。ホームの圧倒的なアドバンテージをひっくり返しての勝利は、非常に見応えがありましたね。
その試合が終了した直後、イタリア代表で主将を務めたレオナルド・ボヌッチはイングランドのファンに向かって Eat more pasta!(もっとパスタを食え!)と叫んだそうです(笑)
また、優勝後の会見では堂々とハイネケンとコーラを飲み I’ll drink everything tonight.(今夜オレはすべてを飲むぞ!)と言い放ちました。
(Chase Your Sportより引用)
同じ会見の場で、Water!(水だ!)とクリスティアーノ・ロナウドとは対照的ですね。もちろん、普段は厳しい食トレをしているのだと思いますが。
ジェイミー・ヴァーディー
(Chase Your Sportより引用)
レスター・シティの主砲、ジェイミー・ヴァーディーは試合までにレッドブルを3缶も飲む習慣があるそうです。
「迷信を信じるタイプではない」と語ったヴァーディーですが、2015/16シーズンの開幕前に何気なく取った行動をずっと続けているそうです。
ヴァーディーの習慣は実際のところ、常軌を逸しているように思えます。まず、試合前日の夜は度数の高いワインを摂取して眠りにつき、試合当日の朝に1缶目のレッドブルを飲みます(エスプレッソのときもあるとか)。
そして、試合前の食事はハムとチーズのオムレツに蒸した豆、そして2缶目のレッドブル。仕上げとして、キックオフの1時間半前に3缶目のレッドブルを飲むのだそうです。
(ESSENTIALLY SPORTSより引用)
明らかに健康には悪影響だと思いますが、本人は Three cans of Red Bull help me run around like a nutjob.(3缶のレッドブルを飲むと、狂ったように走り回れるんだ。)とコメントしています。
長友佑都
(yutonagatomo55より引用)
日本代表の長友佑都がピッチ内外で超ストイックであるということは、日本人にとって周知の事実だと思います。とりわけ、彼が採用する食事法は「ファットアダプト」と呼ばれています。
ファットアダプトとは、糖質の代わりに積極的に脂質を摂ることで、自分の体を「脂質適応状態」にし、体脂肪を燃えやすくする食事法のことで、長友本人は2017年より実践しています。
この「ファットアダプト食事法」に関しては、書籍まで出版されています。興味のある方はぜひレビューだけでも覗いてみると良いと思います。(主観ですが、あまり大衆から受け入れられていない気もします。)
ちなみに、長友選手には専属シェフの加藤超也氏という最高の味方がいます。SNSにはシェフの作った料理が登場することもしばしばで、普段から特段に気を使っていることが伺えます。
ロベルト・レヴァンドフスキ
(BUNDESLIGAより引用)
ドルトムンドやバイエルン・ミュンヘンで活躍し、世界最高のセンターフォワードのひとりと称されるロベルト・レヴァンドフスキは Backwards Eating(バックワーズイーティング)の習慣を持っています。
この「バックワーズイーティング」は「食べる順番を逆にする」という食事法で、レヴァンドフスキはまずデザート、次にメイン、最後にスープやサラダを食べるそうです。
そのようにすることで、脂肪の燃焼が促進されるんだとか。真実かどうか定かではない気もしますが、彼ほどの選手が実践しているのですから、試す価値はあると思います。
(_rl9より引用)
ちなみに、レヴァンドフスキの奥さんは世界規模の大会でメダルを獲得したこともある空手家で、栄養学にも詳しいそうです。また、睡眠のコーチを雇うなどもしていて、身体のケアには人一倍気をつけているいるようですよ。
終わりに
(the japan timesより引用)
2020年に現役を引退した内田篤人はサンデースポーツのインタビューで以下のように語っていました。
やめたらもう少しサッカーに戻りたい、グラウンドに戻りたいと思うのかなと思っていたんですけど、全然そんなことないですね。好きな時間に好きなもの食べられるし、子供とずっと遊んでいられるし、今はこの状態、この生活がすごく楽しいです。(NHK sportsより引用)
こういった発言から、プロ選手としてピッチの外でも食生活に気を使っていたことが伺えますね。
年々、世界中でスポーツ選手のレベルは上がってきていると思います。ピッチ内外で努力を積んで、素晴らしい戦いを見せてくれる選手に感謝しましょう。
この記事で国内・海外サッカーに興味が湧いたという人は、各リーグの視聴方法を以下にまとめておきましたので、ぜひチェックしてみてください。
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(2022年1月1日情報)
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