英検1級&TOEIC980獲得者が考える英語学習で大事なこと10選

はじめに

英語学習において結果を出せる人は、一体どのような取り組みをしているのでしょうか?何か特別なことをしていると思いますか?

本記事では、英検1級&TOEIC満点を獲得した自身の体験をもとにした「英語学習において大事なこと10選」を紹介していきます。

ちなみに、英語講師としてたくさんの生徒を見てきた経験から、成功しやすい学習方法についても「大事なこと」に関連させて考察していきます。

「何となく行き詰まりを感じている」や「何に重点を置けばよいのか分からない」という悩みを持った人に向けた指針が示せれば幸いです。それでは早速、チェックしていきましょう!
 
 
 

英語学習において大事なこと10選

1. 英語を上達させなくてはいけない理由がある

まず、最も大事なことは「英語を上達させなくてはいけない理由がある」だと思います。

例えば、「留学ためのスコアを取らなくてはならない」「上司と英語で意思疎通をしなくてはならない」「英語を使って情報収集しなければいけない」などです。

逆に「英語が話せたらカッコいい」などという軽い気持ちで学習を初めても、上手くいくケースは少ないです。

「なぜ、英語が話せるカッコいい存在にならなくてはならないのか」まで考えてほしいということです。

英語学習は長期戦で、明確な目標があってこそ毎日コツコツと頑張れるものです。

なので、「どうしてもできるようにならなくてはいけない」という気持ちを持っているか持っていないかは大きな差を生んでいきます。
 
 
 

2. 英語を学ぶことに対する素養がある

いざ英語学習を始めた後、英語力が伸びやすい人は、そもそも英語を学ぶことに対する素養がある場合が多いです。

英語を学ぶことに対する素養とは「地道なことに取り組むのが得意」「間違えることを恐れない性格である」「母語の運用能力が高い」などです。

まず、色々と面倒くさがってやらない理由を探すような人には向きません。また、発話の場面で間違えることを恐れていては、何も始まりません。

さらに、これは残酷な現実かもしれませんが、日本語が上手でない人は、英語も上達しません。

早期英語教育に反対の声が上がる原因の1つがこれです。母語の習得が未達成の段階で、外国語を入れるのはいかがなものかという考え方です。

(ちなみに、個人的には言語習得の臨界期が来る前に学習を始めることに賛成なのですが、反対派の意見も理解できます。)

とにかく、英語を上達させやすい人・させにくい人について考える際には、学習方法だけでなく、「素養」という部分に目を向ける必要があるのだと思います。
 
 
 

3. 自分のレベルを客観視できる

自分のレベルを客観視できないまま学習に入ってしまうと、結果が出るまでかなり遠回りをすることになります。

例えば、ボキャブラリーが乏しいのにディスカッションをやろうとしたり、文法知識が乏しいのにエッセイライティングの練習をしたりしてしまいます。

これらは極端な例ですが、大切なことは自分の脳に「心地よい負荷をかけること」だと思っています。

訳が分からないハイレベル問題集をやって、止まっているよりも、自分で解説を読んでサクサク進められるような問題集を選ぶべきです。

このようにして当たり前にできる領域を増やしていく方が、長期的に見るとプラスに働いてきます。
 
 
 

4. 学習に時間をかけることができる

忙しい人が英語を上達させるのは至難の技です。どう足掻いても、じっくり学習の時間を取れる人は有利だと思います。

SNS界隈で「子育てをしながら」や「激務の合間に」などという謳い文句で英語学習について発信をしている人がいますが、シンプルに尊敬します。

普通の人は朝5時に起きて2時間勉強したり、通勤時間で単語帳に取り組んだりできないんです。昼食を15分で済ませて30分学習するのだって難しいかもしれません。

ここで主張したいのは「どう時間を確保するか」を真剣に考えない人は英語の上達が見込めないということです。

まずは英語学習を自分の生活に組み込んで習慣化する方法を見つけましょう。スキマ時間をたくさん見つけられれば、それは学習に時間を割けていることになります。
 
 
 

5. バランスの良い学習をしている

日本人で多いのはリーディングにのみ力を入れて学習をして、その他の技能が伸びていないパターンです。

英語力というのは特別な目的がない限りは総合的なものなので、バランスの良い学習をしておくに越したことはありません。

なぜなら、4技能すべての面から英語を認識できることは、深い理解に繋がります。よって、忘れにくくなるということですね。

ちなみに、言語習得の自然な順番は「聞く」「話す」「読む」「書く」だと言われていますが、個人的にはインプット(聞く、読む)→アウトプット(話す、書く)の順番で良いと思っています。

アウトプットする前に、理解を深める時間を取ったり、アウトプットしたものに対して教員やコーチからフィードバックをもらえると成長は早まると思います。
 
 
 

6. 到達度を定期的に確認している

資格試験のための英語の勉強というのは本質的ではないですし、英語力を効率的に伸ばしたいという人は定期的に資格試験を受けるべきだと思っています。

試験の点数というのは到達度を確認するのに役立ちますが、それに加えて「軌道修正の機会を与えてくれる」という点で有益です。

ライティングが思ったより伸びていない。リスニングが早すぎて聞き取れなかった。こういった現状から最適な教材を選び、進んでいくことが重要であることは容易に想像できると思います。

また、我々は人間ですから「試験がある」という事実によって「勉強しなくては!」という意識が湧いてくるものだと思います。もちろん、本質的ではないですが。

せっかくの休日にお金を払って英語の試験を受けにいくなんて気持ちが重くなるのは百も承知ですが、少なくとも年に3回程度はそういった場を自分に用意すべきだと思っています。

逆にその労力をかけるのが難しいということであれば、本当に英語に力を入れるべきなのかを考え直しても良いかもしれません。
 
 
 

7. 感覚と理屈の使い方が上手い

英語は言語なので、いちいち理屈で説明するよりも「そういうもの」して割り切って考えてしまった方が良い場面があります。

こういった場面でいちいち細かいことを気にして、学習をストップさせ、「英語が分からない」と弱音を吐く人は挫折しやすいので注意です。

先日、Twitterで「分からない人は”勘”で解く、わかっている人は”感”で解く」といった投稿を見かけました。言語学習において、感覚は大切な役割を果たします。

一方で「ここは理屈で考えた方が良い」という場面でなんとなくの感覚的な理解でやり過ごしてしまう人もいます。これはこれで問題です。

特に文法を学習しているときは理屈が大事ですね。日本語の意味が分かるから良いというわけではないと思うのですが、意外と理解した気になって先に進んでいる人が多いのかもしれません。

要するに「自分は今どんな能力を伸ばそうとしているのか」を考えながら学習しないと効果が現れにくいということになります。
 
 
 

8. 読書をする習慣がある

これは英語を学ぶ素養の1つとも考えられますが、日本語の本であっても読書をする習慣がある人は強いです。

良い文章にたくさん触れていると、自然と言語能力は高まります。それは外国語の能力を伸ばすためのこの上ない土台になります。

また、自分の英語レベルを1段階上げようと思ったときに、英語関連の書籍に目を通すことは必要不可欠です。

自分は英検1級を取得し、1年間のイギリス留学を終えた後に『aとtheの底力』や『前置詞使い分けBOOK』という書籍を読みました。

先ほどの話ではないですが、感覚的にしか捉えられていなかった部分に体系的な説明が加えられたことで、英語力を強化することができました。

他にも靜 哲人氏の『リスニングの教科書』や、シリーズとして『謎解きの英文法』はどれも本当にオススメです。
 
 
 

9. お金をかけることができる

ここまでで最も残酷な事実かもしれませんが、「お金をかけることができるかどうか」は英語学習において大きな違いを生み出す要素です。

教材・書籍の購入、オンライン英会話の受講、資格試験の受験、英語関連イベントの参加、留学など、お金をかけようと思えばいくらでもかけることができます。

自分もオンライン英会話には30万円ほど課金をしてきましたし、教材・書籍も惜しみなく購入してきました。総額で考えると50万円はくだらないと思います。

今はお金を払えばパーソナルコーチをつけて細かく指導してもらうこともできる時代です。しかし、お金をかけたから絶対に成功するという保証はありません。

私は語学留学から帰ってきて「単語で通じた」と言ってしまう人は「甘い」と思います。それは通じたのではなく、相手が気を遣ってくれた結果です。

お金があると有利であることは間違いないですが、お金によって得られる経験をどの程度まで活かすことができるかで真価が問われるというのも事実かと思います。
 
 
 

10. 生きた英語に触れ、使う機会がある

英語学習を紙とペン、問題作成用に作られた音声だけで完結していると、「試験のための英語」で終わってしまいます。

英語は「どのように使うか」という視点で学習してこそ、価値のあるものになる場合が多いはずです。(純粋に英語を学ぶことが好きという人もいますが。)

例えば、スマホの設定を英語にしてみてください。「あっ、この単語はこういう使い方をするんだ」という学びがあるはずです。

上級者であれば、BBCのラジオを聴いてみてください。英検1級の単語帳で出てくるようなボキャブラリーに触れることができます。

また、外国人のパートナーがいると英語が伸びやすいという話を聞いたことはありませんか?これは英語が日常生活と結びつくことで、上達のスピードは圧倒的に早まるということの好例だと思います。
 
 
 

おわりに

上記の大事なことを踏まえて、自分がオススメしたい英語を上達させるための行動としてオススメできるのは以下の6つです。

 
【英語力向上のための行動6つ】
  ①英語を上達させなければいけない理由を見つける
  ②英検の級またはTOEICのスコアで目標を定める
  ③受験の年間予定を立てる
  ④受験までの時間の使い方を考える
  ⑤DMM英会話またはスタサプENGLISHを始める
  ⑥教材(その他の必要なもの)を購入する
 

英語学習に取り掛かるときに英検やTOEICなど認知度の高い試験を目標にするのはモチベーションの維持に効果的です。

また、年間の受験予定まで立ててしまうことで、長期的な目標ができると思います。そして、日常でどのように時間を使うのかも考えてみましょう。

さらに、自分で毎日スピーキングの練習ができるという人には DMM英会話、授業を通して英語を教えてもらいながら実力を伸ばしたいという人には スタディサプリENGLISH をオススメしています。

最後に英語学習に必要なものを揃えることもお忘れなく。文法書や辞書、単語帳、教材、ノート、イヤホン、CDを取り込めるパソコンなどがあると便利です。

本記事では、もともと英語が得意でなかった私が、英検1級&TOEIC980を獲得するまでの過程で感じた大事なことを記してみました。

もっと詳細に英語学習のことを知りたいという方には、以下の記事にもお目通しをお願いします。

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皆さんの英語学習が上手くいくことを願っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。