はじめに
「もっと上手くなりたい」というのは、サッカーに情熱を注ぐ選手の誰もが思うことだと思います。
プロやJリーグのユースチームであれば、一流指導者のサポートのもと、自分に合ったトレーニングができるかもしれません。
しかし、サッカーをしているほとんどの人、特に学生にはそういった環境は提供されていないというのが現状です。
そこで本記事では、「サッカーが上手くなりたい」と思っている学生に向けて、読むべき書籍10選を紹介していきたいと思います。
オススメする書籍10選
私も学生時代は一生懸命に上達をしようと試みていましたが、今思えば「やり方が悪かった」と言わざるを得ません。
どのように悪かったのかというと、心技体のバランスがとれていませんでした。
精神面・戦術面・トレーニング面のどれにおいても、正攻法から外れたことをしてしまっていたなぁと後悔しています。
現代では、様々な有名人が書籍という形で知識をシェアしてくれていますので、それらを利用しない手はないでしょう。
ちなみに、1〜3は心(や頭脳)を鍛える書籍、4〜7は技を向上させる書籍、8〜10は体を成長させる書籍ということで選んでします。
それでは、一気に10冊を見ていきましょう!
1. 心を整える。
国民的ベストセラーが文庫化され、136万部を突破した『心を整える』。日本代表の主将としてワールドカップ予選でチームを率いただけでなく、ドイツの地で長く活躍する長谷部誠の姿勢が多くの読者に気づきを与えてくれます。実践的なメンタルコントロール術が、あなたの精神面を成長させ、チームを勝利へと導く示してくれることでしょう。ちなみに『心を整える。』はスポーツだけでなく、ビジネスなど日常のあらゆる場面で応用できる価値があると言われています。
2. サッカー いい選手の考え方
本書は幅広い層に支持されているサッカー指導者、鬼木祐輔氏の著書です。鬼木氏が世界のトップレベルのサッカー指導で得た経験をまとめた「20の考え方」と「15の動き」を通じて個人とチームを強化する方法が記されています。鬼木理論の特徴としては、プレーイメージと意識を重視する点が挙げられます。本書では、そういった点がイラストを用いてわかりやすく解説されています。世界のトッププレーヤーを見続けてきた著者が贈る「読むだけで個とチームが強くなる「いい選手の最新定義」と言えるでしょう。
3. サッカー戦術の教科書
本書では、サッカーのゲーム中に発生する問題を解決するための戦術が紹介されています。現代サッカーでは攻撃・ネガティブトランジション・守備・ポジティブトランジションの4局面が重要であり、各チームはこれらに対応するプレーモデルを設定し戦術を展開しています。その4局面に焦点を当て、それぞれのプレーモデルや戦術を詳しく解説しています。また、QRコードから動画を見ることもできるため、視覚的かつ直感的に戦術を理解することができます。
4. サッカー 止める蹴る解剖図鑑
本書はサッカーの真髄である「止める・蹴る」技術を徹底解剖する教科書です。風間八宏氏と共に、「技術の可視化」に重点を置き、どの部分でボールを触れば正確に扱えるかを詳しく解説しています。本書のポイントは、イラストで「止める」「蹴る」、そして「運ぶ」のポイントを図解し、裸足の絵を使ってボールを正確に扱うコツを伝えてくれている点です。さらに、リオネル・メッシの技術も解剖し、読者に技術と発想力を引き出す手助けをしてくれます。
5. サッカー 守備解剖図鑑
守備力を向上させるための教科書として完成しました。風間八宏氏と共に、「守り方の原則」と「ボールを奪う技術」を詳しく解説しています。指示や感覚だけではなく、守備の原則を理解することが重要であると強調しています。岩政大樹氏が個人技術や戦術を徹底解剖し、守備力を武器にするためのコツを全ての人に伝えています。本書のポイントは、守備の個人技術や状況に応じた守り方の原則をイラストで図解し、固定概念を覆す内容であることです。読者は守備の楽しさを感じながら、日本サッカーの伸びしろに繋がるマインドセットを得ることができるでしょう。
6. サッカー 外す解剖図鑑
この書籍はサッカー界の難題である「決定力不足」を克服するための最強攻撃理論「外す」に焦点を当てています。技術の伝道者である風間八宏氏が、守備を無力化するための「外す」技術を詳細に解説しています。本書は「サッカー止める蹴る解剖図鑑」「サッカー守備解剖図鑑」に続く第三弾であり、相手のマークを外して得点を狙う技術に焦点を当てています。守備を突破し得点を挙げるための具体的な方法やトレーニング法を図解しており、日本サッカーの発展に役立つ内容となっています。また、特別収録として風間八宏氏と中村憲剛、大久保嘉人の対談も掲載されています。
7. サッカー 局面を打開するデキる選手の動き方
現代サッカーにおいては、ボールを扱う技術だけでなく選手たちの「オフ・ザ・ボール」と呼ばれるボールを持っていない時の動き方に注目が集まっています。実際にボールを持っているのは一人だけなので、他の選手たちがどう動くかが試合展開や勝敗に影響し、監督の戦術にも重要な役割を果たします。この書籍では、ポジションごとの動きだけでなく、攻撃や守備、サイドアタック、フィニッシュなどの目的に合わせた動き方や体の使い方、戦術を写真とイラストで詳しく解説しています。また、QRコードから動画も視聴できるため、理解を深めるのに役立ちます。著者は人気サッカー解説者の林陵平氏です。
8. 体幹×チューブトレーニング
本書は誰もが知る日本サッカー界のレジェンド、長友佑都氏による体幹トレーニングの教本です。これまでの体幹トレーニングに挫折した人や物足りなさを感じていた人に向けて、特製のオリジナルチューブを使った、長友式トレーニング方法が解説されています。チューブトレーニングの効果は、短時間でインナーマッスルを鍛えることができること、不安定さを取り入れることでバランス感覚を養えること、体幹トレーニングと組み合わせてさまざまなメニューを増やせることです。さらに、軽い負荷で効果的なトレーニングが可能で、幼少期から高齢期まで幅広い体の悩みに対応しています。
9. サッカーのパワートレーニング
著者の広瀬統一氏はJクラブのアカデミーからなでしこジャパンまで幅広い年代の選手をサポートしてきた経験を持つアスレティックトレーナーです。本書では、サッカーのパフォーマンス向上に役立つパワートレーニングが詳しく解説されていて、日本サッカーにおけるパワー不足という課題に真剣に取り組む中高生や選手、指導者に向けた内容となっています。目次には、パワートレーニングの基礎から始まり、トレーニングメニューの自己構築方法、そしてコンディショニング、ウォームアップ、クールダウンについても詳しく述べられています。
10. アスリートのためのスポーツ栄養学
本書はスポーツと栄養の密接な関係を解説し、アスリートにとって正しい食事が強い体をつくる基盤であることを強調しています。最新のデータに基づいた食事計画や栄養素の基本、競技別や目的別の食事計画、試合や競技力向上のための食事計画などが詳細に記されています。専門家によって監修された情報をもとに、正しい食事を意識して体を強化することが重要であると理解できる一冊です。
おわりに
以下の10冊の書籍を使って、より良いサッカー選手を目指して努力を続けていきましょう!
1. 心を整える。
2. サッカー いい選手の考え方
3. サッカー戦術の教科書
◎ 技を鍛える書籍
4. サッカー 止める蹴る解剖図鑑
5. サッカー 守備解剖図鑑
6. サッカー 外す解剖図鑑
7. サッカー 局面を打開するデキる選手の動き方
◎ 体を鍛える書籍
8. 体幹×チューブトレーニング
9. サッカーのパワートレーニング
10. アスリートのためのスポーツ栄養学
ちなみに、本ウェブサイトの管理人である私が出版した書籍『サカフレ』も海外を目指すサッカー選手にオススメです。
普段の英語学習にやる気が出ない、物足りないという人にぜひ手に取っていただきたいと思います。